2017年10月18日

円空でええねん

アカちゃんが学校から彫刻刀の申し込み袋をもらって帰ってきた。
図工でもうすぐ木版画をやるみたいだ。
もらってきた申し込み袋は彫刻刀のカタログも兼ねていて、
業者イチオシの最新タイプの彫刻刀がどどーんと紙面を飾っている。
しかしまー、様変わりしましたな。ボクらの時代は彫刻刀なんて
木の柄が付いた鋼のやつしかなかったじゃないですか、
今はステンレス製の刃で、ビトウィーンライオンみたいな
有機的フォルムのプラスチック柄が付いてるのが主流みたいです。

あと、カタログでは彫刻刀本体より、それを収めるソフトバッグに
目がいくようになっていて、女の子向け、男の子向けと
それぞれ趣向を凝らしたバッグの絵柄で選ぶような感じなんだ。
バッグて必要か?
昔なんて、円空仏の写真が入った紙箱のやつしかなかったじゃないですか。
いや、一応それもカタログに載ってることは載ってるんですよ。
でもホントに隅っこの方に小ちゃ〜く載ってるだけで、
親がいくらこれでいいやんって勧めても
絶対子供はこれがいいって言わないようにしてあるんですよ。
面積でいうと5%ぐらいしか割いてない。
だいいち円空のやつのほうが格段に安いんだ。
しかしそれを買わせず、最新のビトウィーンライオンタイプに
目がいくような構成になってるんだ。釈然とせんわー。

円空でええねん円空で!小学時代に円空のなんたるかを
知らなくても(今も大して知らんけど)あのささくれ立った
円空仏写真のトラウマ感も含めて彫刻刀なんだよ!
とか言われてもアカちゃんには何も響かない。
紆余曲折を経て、最終的には、アマゾンでビトウィーンライオンタイプを
買った。申し込み用紙で頼むより、だいぶ安かった。
まあ趣向を凝らしたバッグは付いてなかったけど、
アカちゃんは納得してくれた。

enkuu.gif

コープこうべさんのサイトで「知ってスッキリ、サイエンすーっと劇場」
というPR4コマ漫画を描いております。不定期連載なのだそうです。




posted by 辻井タカヒロ at 23:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月10日

借金取りになる

先日、とある法律事務所から一通の封書が届いた。

え?なにこれ。なんか誰かに訴えられるようなことしたっけ?
一瞬ビビったが、全く身に覚えがないので、まあどうせ宣伝か何かやろ。
という軽い気持ちに傾きつつ、開封した。

すると中には「債権者各位」という名目で、今年になって何度かイラストの
仕事をした出版社の倒産を告げる手紙が入っていた。

いやいやいや、マジか!?ちょっと待ってくださいよ。
負債総額は3億円にものぼり、債権者多数のため
回収はほとんど不可能との表記もある。
ということはつまり8月にやったあの最後の仕事のギャラ
約13万円は支払われないということか?
金額からも分かるように、結構まとまった仕事やったのに・・!
うわー、最悪やないか!!あれはタダ働きだったのか・・

そういえば、あの8月の仕事終わって、請求書とか送った後、
すぐさま担当の編集者から「退社のお知らせ」みたいなメールが届いて、
「今までありがとうございました、辻井さんのイラストが届くのが
いつも楽しみでした」いやいやいや?なんでやめちゃうの?
これからだと思ってたのに、ってなって。なんかおかしいなと思ってたんよな・・。
でもまさか倒産するなんて全く考えてなかったな。しかしこの出版不況の
ご時世、春でもないのに急に編集者が辞めるようなことがあれば、
「すわ、倒産近し!」と勘を働かせて、早めにギャラだけは死守
できるような措置はとっといたほうがいいのかもしれんな。
・・・勉強になりました。

一応その封書には、債権調査書という紙キレが同封してあり、
債務整理の必要上、幾らの貸しがあるのか書いて送れ、
との旨が記してあったんで、「原稿料13万」と書いて送り返しましたけど。
まあ文面から察するにお金はまず帰ってこないでしょうな・・。
13という数字がこれまた縁起が悪い。

でも不思議と腹は立たない。虚しい気持ちにはなったけど・・。
選挙でどこが勝とうと解決せんな、こればっかりは。

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そしてこちらは決して倒産しないベネッセ!(いや、危ない時期あったよな・・)
アラフォー女性の強い味方。サンキュ!11月号で、免疫力アップ生活という
特集ページのイラストを描いております。よろしくお願いします。

それではまた。


posted by 辻井タカヒロ at 15:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月26日

チビた鉛筆

引き出しの中にチビてしまった鉛筆がたくさんあるんだけど、
なんか勿体無いような気がして、なかなか思い切って捨てられない。
勿論チビてしまっても、ある程度までは鉛筆つなぎ(鉛筆補助軸)に入れて
使ってます。ただどうしても最後の方になると削りにくくなってくるので、
それがいちいち面倒くさい。だいたい5センチぐらいになるとイヤになって
、新しい鉛筆を使ってしまう。短いやつを使ってた後に持ち替えた
新しい鉛筆の描き心地気は格別だ。

先日テレビで朝の情報番組を見ていると、チビた鉛筆をつなぐことが
できる鉛筆削り
、というのを紹介していて、すごく食いついてしまった。
鉛筆のお尻に穴を開ける工程と、鉛筆の先がその穴にピッタリ収まるように
加工する工程の、2種類の削り刃がついている。
厳密には鉛筆削りというより、鉛筆をつなげるための加工だけができる道具だ。
ただ最終的には木工用ボンドで、オスとメスの鉛筆を接着させて固定する
必要があるみたいだが、そこはまあ目をつぶろう。木工用ボンドぐらい
家にある。それにしても画期的だ。永遠に鉛筆をつなげて使い続けることが
できるなんて。まさに夢のようじゃないか!欲しい!
早速ネットで検索してみると、そこいらでは既に大変な話題商品としてヒット
している様だった。皆やっぱり食いつくよねー、そりゃ。
ただちょっと値段が高い。1600円ぐらいするんだ。いやちょっと
どころか、だいぶ高い。単なる鉛筆削りですよ、電動ちゃいますよ。
まあアイデア料やな。アイデアは夢、アイデアは王様。
ということでそこは一応納得できたんだが、一つ問題があった。

普段使っている三菱のユニ鉛筆は、お尻に丸みを帯びたコーティングが
してあるんだが、この削り器で鉛筆をつなげるとなると、お尻に丸みがあっては
いけないんである。鉛筆のお尻は切りっぱなしの真っ平らの状態でないと
ピッタリつながらないんだ。まあそりゃそうなんだろうけど・・これは困った。
だいたいお尻が真っ平らの鉛筆は安モンの証拠なんだよ!
ステッドラーでもファーバーカステルでも大抵ちょっと小マシな鉛筆は
お尻にコーティングしてありまっせ。小学生やないんやからね。
ボクも一応プロですからね、ハイユニまではいかなくてもそりゃ最低でも
普通のユニぐらいは使いますよ。

試しに引き出しから適当なチビたユニを出して、そのお尻のコーティング
部分だけをカッターナイフで切り落としてみた。まあ切ること自体は簡単に
できたんだけど、多少切り口が斜めになるし、ガタつきもあり、
このままでは真っ直ぐつながらない。つなぎ目でカクって
曲がったような鉛筆は嫌だもんな。まあサンドペーパーで
平らで垂直になるまでヤスリ掛けしたらいいんだろうけど、
それはそれで難しそう。切り口がちょっとでも斜めになってたら、
つなげた時には如実に斜めになるので、神経使うよこれは。
しかし鉛筆一本でそこまでするか?その工賃は誰が出す?
バイトして新品の鉛筆買った方が早いわ!

tsunagu.gif

う〜ん、やっぱダメか、鉛筆つなぎは夢があると思ったんだが、
廃案だな・・・と半ば諦めながら、しつこくを色々検索していると、
「そもそもつなぐ必要などない。」
という考え方に遭遇した。

鉛筆ホルダー、ってわかりますかね、製図用のシャーペンみたいな、
シャーペンの芯の代わりに鉛筆の芯みたいなぶっとい芯が入ってるペン。
それを買ってきてですね(400円ぐらい)、チビた鉛筆を5日間ぐらい
水に浸けておく。そうすると木がふやけてくるので、鉛筆を縦にカッターで
真っ二つに割って、芯だけを取り出す。その取り出した芯を鉛筆ホルダー
に入れたら、無駄なく芯が最後まで使える。という話だ。ああなるほど。
別に鉛筆本体が勿体ないわけじゃなくて、芯が勿体ないから
捨てられないだけだからな。チビ鉛筆全部割って芯だけにして、
本体を捨てれば引き出しもスッキリだ。
これなら1600円もする削り器など買わなくとも400円で済む!

早速文房具屋にいって、ユニホルダーというユニの銘柄の鉛筆ホルダーを
買ってきた(おつとめ品で250円だった!)。そして適当なチビ鉛筆を試しに
4本ぐらい水に浸けて、その中の1本を5日を待たずして、強引にパカっと
割って芯を取り出した。ちょっと折れたけどまあいい。
取り出した鉛筆の芯を、早速ユニホルダーに入れてみた。

キツい・・・

どうやらユニホルダーに始めから入っていた専用の芯よりも、
鉛筆の芯の方が直径が少し太いようだ。
ああやっぱりか・・・実はネットで調べたその記事にも、
B以上の鉛筆の芯は太くて入らない場合がある。という記述があったのだ。
ほんまかいな?と思つつ、それで試してみたんだけど、
やっぱり太かった。いや、それでも芯ホルダーの中に入るには入ったんだけど、
つっかえて出てこないんだ。こりゃアカン。

paka.gif

先日、ロフトに行った時に文房具のコーナーを見ていると、
鉛筆シャープという、新製品のシャーペンを見つけた。シャーペンなのに鉛筆。
要は芯が太いシャーペンということなんだが、シャーペンって通常0.5ミリ
じゃないですか、それが鉛筆シャープは0.7 、0.9、 1.3という
太さがあって、それぞれ替え芯も揃っている。ボクはシャーペン事情には
全く疎いけど、今までそういうのってなかったんやろうか・・。
とにかくその1.3ミリの太さのものを試し書きしてみると、とても描きやすいのだ。
ボクは普段下絵を描くときは絶対鉛筆しか使わないし、シャーペンは嫌いだ
ったんだけど、これは全然違う!下手したら鉛筆より描きやすいんとちゃうか、
というぐらいの滑らかさ。尖った鉛筆が少し減ったぐらいの状態が
ずっと続くような感じ。つまりちょうどいい。
値段も300円と安いし、思わず衝動買いしてしまった。

さて、家に帰って鉛筆シャープを使ってみたんだが・・
結論から言うと、普通の鉛筆の方がいいね。
試し書きであんなに感激したのに、なんか家で描いてるとどうも
しっくりこない。軸が鉛筆よりだいぶ太いからかなあ・・
長く持ってるとそれが気になってくるというのもあるかも。
これ、あんまり使わへんかもしれんな。アカちゃんにあげるか。

結局、いくばくかのお金を使って、話の発端であるチビた鉛筆問題は
一切解決しないまま、ぐるっと一周回って、元に戻ってきてしまった。

それでも1600円は使ってないからいいか。




posted by 辻井タカヒロ at 16:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする