2018年03月30日

14歳のフォーム

マジック・スネークをご存知でしょうか?
もうずいぶん昔の話ですが、かのエルノー・ルービック教授が、
ルービックキューブのヒットを受けて、二匹目のドジョウならぬ
二匹目のヘビ(ニヒキヘビともいう)を狙って考案したという?
幾何学パズルです。
これはルービックキューブみたいに答えがあるわけではなく、
三角柱が交互に繋ぎ合わさった長細いプラスチックの物体を、
ヘビのようにグネグネ自由に曲げて好きな形を作って遊ぶ、
パズルというよりも、造形的な要素が強いオモチャでした。
ボクはルービックキューブ(一応持っていたけど)よりも、
このマジックスネークの方が好きでした。
マジックスネークには作例集が掲載された別売り小冊子があって、
これを参考にして、動物とかいろいろな形を作っていくわけです。
最初のうちはこの冊子を見ながら忠実に形を作るんですが、
載ってる作例を全部作り終わってしまうと、あとは自分で形を考えて、
これは何かに似てるなあ。みたいに見立てて楽しむしかないんです。

その冊子の巻末に、フォーム「形」コンテストというのがありました。
マジックスネークで作ったオリジナルの作品を、写真に撮って応募
してください。というコンテストで、エルノー・ルービック教授が
審査委員長になり、優秀作品には豪華な賞品が進呈されるとのことでした。
当時マジックスネークにハマっていたボクは、早速それに応募しました。
そして数ヶ月後・・・
豪華商品ではなく、作例集の第2集というものが家に送られてきました。
ページを開いてみると、自分が考えた作品が掲載されてるではないですか!
学級新聞とか以外で自分の名前が印刷されたのは初めてのことだったので、
とても嬉しかったことを覚えています。

・・さて何でこんな思い出を、つらつらと書いてるのかというと、
この時の冊子が久しぶりに出てきたからだ。
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見ると「14歳」と書かれている。
30代のおっさんに囲まれて、結構奮闘してるじゃないか。
「テトラポット」が商品名だなんてこの頃は全く知らなかった。

そっか・・これ中2の時やったんか。
自分が中学生の時に何をしていたか、という記憶は
もうかなりおぼろげだけど、部活も何もしてなかったので、
とにかく暇は持て余していた。よくプラモデルを作ってたことは
覚えてる。タミヤ模型から日本の風景シリーズ、はたまたガンプラまで、
何でも作った。FMのエアチェックよくもしてたな。
ミュージックライフやFM雑誌を買って、クイーンとかホール&オーツとか
メジャーな洋楽を聴いていた。・・まあ概ね普通の中学生ですな。
その時代にこのヘビをいじくってたわけか。勉強はいつしてたんやろ・・。

マジックスネーク本体は遊んでるうちに可動部分がゆるゆるに
なってしまって、とうの昔に捨ててしまった。だからこの作例集が手元に
あったところで、作ってみることはできない。
マジックスネークって今も売ってるのかな、と思って検索してみたら、
いっぱい出てきた。パチもんみたいなのもあるけど、
当時より値段も安くて、色とか種類もいろいろあった。
なんや、普通に売ってるやん。
買おうかと思ったけど、アカちゃんに「そんなん買わんでええ」
と咎められて、やめた。

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posted by 辻井タカヒロ at 00:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月21日

祝 納豆学園ご入学

嫌いな食べ物は?と聞かれると大抵「納豆」と答えてきた。
半世紀生きてきたうちで、納豆を口にしたことは数えるほどしかない。
少なくとも自分で率先して食べたことはなかった。たまたま料理の中に
入っていた、とか、試しにちょっと食べてみて、やっぱり無理。とか。
ましてや1パック全部平らげるなんて到底無理。という気持ちだった。
先日、家族でテレビを見ていたら、「関西人は納豆を食べないから骨が弱い」
だったか、「骨がスカスカ」だったか、そんなネタをやっていた。
だから関東、東北の人などに比べると関西の人は骨折をよくするらしい。
ほんまかいな。関西人が納豆を食べないって言うけど、そんなこと
言い出したら日本以外の外国人は皆納豆なんか食べてへんやないか!
そしたら外国人は全員すべからく簡単にポキポキ骨が折れるんか!?。
と屁理屈をこねるボクとは対象的に、アカちゃんはこのネタにえらく感心
していたようで、「私も納豆食べた方がいいのかな・・」と言い出した。
アカちゃんも納豆は苦手な口だ。
というかウチで納豆を食べるのは妻だけなのだった。

そのテレビを見た数日後、たまたまアカちゃんと2人でスーパーに行った。
買い物を済ませレジに向かう途中、アカちゃんが急に
「納豆買おう」と言い出した。
マ、マジか・・!アカちゃん納豆食べるの!?
「だって体にいいっていうし・・」
「ああ、こないだのテレビの」
何かとすぐに感化されやすい性質のアカちゃんだ。
昼にマクドを食べたので、その罪悪感もあったのかもしれない。
「わかった、じゃあ買ってみるか」
あまり気乗りはしなかったけど、納豆嫌いのアカちゃんが
そこまで言うんなら大人として無視はできない。
おお、ついにオレは納豆を買うのか・・・ドキドキ・・。

売り場には結構の種類の納豆があって、初心者には
どれを選んでいいのか全然わからない。まあでも少なくとも
匂いがあまりしないやつのほうがいいだろう。
納豆が嫌いな理由の80パーセントぐらいは、あの匂いが原因だ。
それでしばらく迷った末「金のつぶ におわなっとう パキッ!とたれ」
というやつを買った。もちろん3Pだ。

その日の晩御飯は「焼き魚、ほうれん草のおひたし 冷奴 味噌汁」
という典型的な和食を作った。それに納豆1パックをアカちゃんと半分こ
して食べようと決めた。互いにまだひとりで1パックはよう食べんのだ。

パックを開けると中央にたれが付いていて、それを取り外し
真ん中でパキッと割ると、納豆にたれがかけられるような
仕組みになっている。「おお!ようできてる!!
納豆も知らん間にどんどんイノベーションが進んでるんやね」
こういうことにいちいち感動できるのも、普段食べてないが故だろう。
匂いを嗅いでみる。あー!ほんまや、確かに臭わない。
これなら食べられそう!
あとは混ぜるんでしたっけ?どれぐらい混ぜたら
いいのかようわからんが、よく見る感じのだいたいのイメージで、
ある程度粘りがでるまで混ぜてみた。

そしてご飯にねとっとかけて、食べてみた。
「あれ?うまいやん!」うん、本当に美味しかった。
というかたれの味がようできてる。もっと「うっ!」
ってなるかと思ったけど、意外とあっさり受け入れられた。
やっぱり最近の納豆は食べやすくなったのかなー。
と言っても昔の納豆の味を知らんから比較ができんけど。
もともと豆類全般は好きなんだ。枝豆とか落花生とかそら豆とか、
ほっといたらいくらでも食べてしまうぐらいだから、
納豆も本来なら好きでもおかしくないはずなんだ。

アカちゃんも一口食べて「おいしい!」と言う。
お!これは2人して克服なのでは!?
さようなら今までのぼくたち。
ただやっぱりね、そんなぎょーさんいらん。
2人1パックで十分という気がする。
あと、なんか食べてるうちに、だんだん納豆が苦くなってきた。
一口目はあんなに美味しく感じたのに、時間が経つと
苦味が立ってくる、おかしいな。ビールみたいやな。
こんなもんなんですか?納豆って。
混ぜたらすぐ、あまり噛まずにさっさと食べないとダメなんか?
それとも混ぜ方が浅かったのか?分からんなー、その辺の作法が。

ようやく納豆学園に入学したばっかりの僕たち。
ピカピカの一年生、いやネバネバの一年生だ。
納豆が食えたのに、納豆がくえん、とはこれいかに。
アカちゃんと同じ教室で机を並べ、初々しい気持ちで
納豆に臨めることを嬉しく思います。

夜、仕事から帰ってきた妻に「今日は納豆あるよ」と言うと。
「へー、嬉しい!食べる」
と喜んでくれた。

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「京都ひとり晩ごはん」というムックで、ひとり晩ごはんができる飲み屋の、
ルポイラストコラムを2P描かせてもらいました。(下は部分)
deep.gif


紙面をプチリニューアルして2か月ぶりの発行となるCDジャーナル
連載「書をステディー町へレディゴー」ももちろん続行中です。
よろしくお願いします!





posted by 辻井タカヒロ at 22:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月10日

人生ゲーム

友達が皆ウチにばっかり来たがるので、アカちゃんは
それを嫌がっているようだ。アカちゃんは自分のウチで
遊ぶのはもう飽きたと言っている。自分のウチにある遊びの
手の内はもう分かりきってるし、新鮮味が無く、面白くないと言う。
「もっと友達の家で遊びたいのに・・」
「ほなそう友達に言えばいいやん、」
「お母さんに家で遊ぶのはやめてくれって言われるみたい」
「ああ・・それはしゃあないなあ・・」
どこの親御さんも、家にドカドカと子供が遊びに来られたら
迷惑なのだ。まあ・・やかましいしね、帰った後独特の残り香がするし。
でもウチはいつでもウェルカムだ。アカちゃんの友達の来訪を
拒んだことは今まで一度もない。
アカちゃんにとっては、それが逆に不満のようだ。
「いっぺんぐらい今日は来られたら困るって言ってよ」
だって別に何にも困らないもん、よその家ではどうなのか
知らないけど、おやつとか出したり一切しないし。
ただほったらかしにしてるだけだしね。

それでウチに集まって何をやっているかというと、人生ゲームだ。
しかし冒頭にも書いたように、ウチに来たらとりあえず人生ゲーム
というパターンにアカちゃんはいい加減飽きてきている。
しかし友達はウチでやる人生ゲームが楽しいようで、アカちゃんとの
人生ゲームに対する温度差が生じてきているみたいだ。
まあ自分が持ってないゲームを人の家でやるというのは
ワクワクするもんだ。
そうこうするうち、友達の一人が親におねだりして
人生ゲームを買ってもらったそうなんだ。
お、これはアカちゃんが2年前に踏襲したパターンではないか。

人生ゲームを買ったのは2年ぐらい前だっただろうか。
アカちゃんが、友達の家でやったのが楽しくて
「私も人生ゲーム欲しい」とねだられて中古で買ったのだ。
買ったら当然「人生ゲーム買ったよ」と友達に報告したくなる。
そうすると今まで友達の家でやってた人生ゲームを今度はウチで
やるという流れになるわけです。その子が持ってたやつとはまた
バージョンが違うからね、そりゃやってみたいよね。

今はその時遊んでた友達とはメンバーが変わってしまったけど、
今度はアカちゃんの人生ゲームに影響を受けて、
新たな人生ゲーム購入者が出てきたと。
なるほど、人生ゲームって昔みたいにテレビでCMしてないけど、
こうやって子供同士でプレイすることによって、購買者を連鎖的に
増やしていってるわけだ。うまいことできてる。
まあ人生ゲームに限らず、オモチャってそういうもんだよな。

「よかったやん、今度はその子の家が人生ゲーム会場になるって」
「その子の親御さんも人生ゲーム買ってしまった以上、ある程度友達が
来るのを認めざるを得ないんじゃないの?プレイしてナンボやろ」

新たに買った人が次の犠牲者になるという、
人生ゲーム買ったもん負け、買わなかったもん勝ち、
みたいな様相を呈してきたな。
アカちゃんは「今は一人になりたい」とか言っている。

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posted by 辻井タカヒロ at 16:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする