2018年03月21日

祝 納豆学園ご入学

嫌いな食べ物は?と聞かれると大抵「納豆」と答えてきた。
半世紀生きてきたうちで、納豆を口にしたことは数えるほどしかない。
少なくとも自分で率先して食べたことはなかった。たまたま料理の中に
入っていた、とか、試しにちょっと食べてみて、やっぱり無理。とか。
ましてや1パック全部平らげるなんて到底無理。という気持ちだった。
先日、家族でテレビを見ていたら、「関西人は納豆を食べないから骨が弱い」
だったか、「骨がスカスカ」だったか、そんなネタをやっていた。
だから関東、東北の人などに比べると関西の人は骨折をよくするらしい。
ほんまかいな。関西人が納豆を食べないって言うけど、そんなこと
言い出したら日本以外の外国人は皆納豆なんか食べてへんやないか!
そしたら外国人は全員すべからく簡単にポキポキ骨が折れるんか!?。
と屁理屈をこねるボクとは対象的に、アカちゃんはこのネタにえらく感心
していたようで、「私も納豆食べた方がいいのかな・・」と言い出した。
アカちゃんも納豆は苦手な口だ。
というかウチで納豆を食べるのは妻だけなのだった。

そのテレビを見た数日後、たまたまアカちゃんと2人でスーパーに行った。
買い物を済ませレジに向かう途中、アカちゃんが急に
「納豆買おう」と言い出した。
マ、マジか・・!アカちゃん納豆食べるの!?
「だって体にいいっていうし・・」
「ああ、こないだのテレビの」
何かとすぐに感化されやすい性質のアカちゃんだ。
昼にマクドを食べたので、その罪悪感もあったのかもしれない。
「わかった、じゃあ買ってみるか」
あまり気乗りはしなかったけど、納豆嫌いのアカちゃんが
そこまで言うんなら大人として無視はできない。
おお、ついにオレは納豆を買うのか・・・ドキドキ・・。

売り場には結構の種類の納豆があって、初心者には
どれを選んでいいのか全然わからない。まあでも少なくとも
匂いがあまりしないやつのほうがいいだろう。
納豆が嫌いな理由の80パーセントぐらいは、あの匂いが原因だ。
それでしばらく迷った末「金のつぶ におわなっとう パキッ!とたれ」
というやつを買った。もちろん3Pだ。

その日の晩御飯は「焼き魚、ほうれん草のおひたし 冷奴 味噌汁」
という典型的な和食を作った。それに納豆1パックをアカちゃんと半分こ
して食べようと決めた。互いにまだひとりで1パックはよう食べんのだ。

パックを開けると中央にたれが付いていて、それを取り外し
真ん中でパキッと割ると、納豆にたれがかけられるような
仕組みになっている。「おお!ようできてる!!
納豆も知らん間にどんどんイノベーションが進んでるんやね」
こういうことにいちいち感動できるのも、普段食べてないが故だろう。
匂いを嗅いでみる。あー!ほんまや、確かに臭わない。
これなら食べられそう!
あとは混ぜるんでしたっけ?どれぐらい混ぜたら
いいのかようわからんが、よく見る感じのだいたいのイメージで、
ある程度粘りがでるまで混ぜてみた。

そしてご飯にねとっとかけて、食べてみた。
「あれ?うまいやん!」うん、本当に美味しかった。
というかたれの味がようできてる。もっと「うっ!」
ってなるかと思ったけど、意外とあっさり受け入れられた。
やっぱり最近の納豆は食べやすくなったのかなー。
と言っても昔の納豆の味を知らんから比較ができんけど。
もともと豆類全般は好きなんだ。枝豆とか落花生とかそら豆とか、
ほっといたらいくらでも食べてしまうぐらいだから、
納豆も本来なら好きでもおかしくないはずなんだ。

アカちゃんも一口食べて「おいしい!」と言う。
お!これは2人して克服なのでは!?
さようなら今までのぼくたち。
ただやっぱりね、そんなぎょーさんいらん。
2人1パックで十分という気がする。
あと、なんか食べてるうちに、だんだん納豆が苦くなってきた。
一口目はあんなに美味しく感じたのに、時間が経つと
苦味が立ってくる、おかしいな。ビールみたいやな。
こんなもんなんですか?納豆って。
混ぜたらすぐ、あまり噛まずにさっさと食べないとダメなんか?
それとも混ぜ方が浅かったのか?分からんなー、その辺の作法が。

ようやく納豆学園に入学したばっかりの僕たち。
ピカピカの一年生、いやネバネバの一年生だ。
納豆が食えたのに、納豆がくえん、とはこれいかに。
アカちゃんと同じ教室で机を並べ、初々しい気持ちで
納豆に臨めることを嬉しく思います。

夜、仕事から帰ってきた妻に「今日は納豆あるよ」と言うと。
「へー、嬉しい!食べる」
と喜んでくれた。

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「京都ひとり晩ごはん」というムックで、ひとり晩ごはんができる飲み屋の、
ルポイラストコラムを2P描かせてもらいました。(下は部分)
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連載「書をステディー町へレディゴー」ももちろん続行中です。
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posted by 辻井タカヒロ at 22:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする